貰いもん&拾いもんで子供をはぐくむPart2
近所の六年生のシンちゃんが上の息子に自転車をくれた
拾いもん自転車がそろそろ小さくなってたからとってもラッキー
本人も大喜び
もう一年も前の話
乗りたい放題・雨ざらし日晒しの保管状態の悪さ
から
かんがみてもすこぶる上等文句無しの自転車だ
けど
この一年間小学校の友達に息子は言われ続けた
「○○君、自転車、シンちゃんから貰いやってんでぇー」
(何々しやった・何々しやってんはこの地方の言葉で「何々した」の意)
と
意地の悪い香りを漂わせて
近頃の田舎の子供はヨソ様のお古は決して頂戴しないのだ
(この地方だけかもしれないけど…?)
つまり
○○君は貧乏で新しい自転車を買ってもらえない
及び
お古の自転車なんて格好悪いもん乗ってる
と
言外に意地悪の空気がプンプン
その証拠に(なんだかガキっぽい言い方だけど)
田舎の親は意地でも新(さら)を買って子供に与えるのだ
(この地方だけかもしれないけど…?)
その証拠に(なんだかガキっぽい言い方だけど)
「○○君の自転車、シンちゃんから貰いやってんやろぅー」
と子供達と遊んでたEIJI-chanも言われた
ついでに
「おっちゃんち、貧乏か金持ちかはっきりして欲しい」
なんて
小学校四年の女子に聞かれた
(安く楽しく幸せに暮らす我が家だから貧乏にも金持ちにも見えるというのはまぁ分からんでもないけど…)
もとい
「○○君、自転車、シンちゃんから貰いやってんでぇー」
この一年間小学校の友達に息子は言われ続けた
三回や五回ではない
放課後一緒に遊んだりしてその自転車に乗っていくたびに
もうほとんど厭になるくらい言われたらしい
もといもとい
とうとう
「貧乏やで、けど自転車ぐらい買える。」
と答えたEIJI-chanが居合わせた子供達に説教を始めた
「まだまだ乗れる自転車、ほかすとこ大変やろ」
(ほかすとことは、この地方の言葉で「捨てる所」の意)
「シュレッターダストって知ってるか?」
「ゴミになった自転車の事やで」
「自転車はリサイクル進んでないからシュレッターダストって大変なゴミになってるねん」
「ほかした自転車はゴミなんやで」とEIJI-chan
「役場の裏の(ごみ)処理場もってったらいいだけやん」と四年女子
「処理場もってったゴミが捨てる所なくて大変やねん」とEIJI-chan
「そんなことないわ」と四年女子
「学校から処理場も衛生センターも見学行ったもん」
(衛生センターはこの地域のゴミ焼却施設の名前)
「ちゃんと処理してますって言うてたで」
「きれいやったで」と子供達
『…、ゞ‥』
ホンマ
「笑わしおんなぁ」
義務教育で子供に嘘教えてどおするねん
経済大国日本は現にゴミ問題に喘いでるやないか
と
間違ったゴミ教育に激怒する
その前に
<経済と環境に関する独断と偏見を含んだ考察>
私のように無看板な者があれこれ書いても説得力がない
ので
養老孟司氏の本から引用させていただく。
経済とは?
(ここからはちょっとの間、落語チックに読んで下さい)
八つぁんと熊さんが樽酒を担いでいる。
八つぁんが手持ちの十文を熊さんに渡して、酒を一杯飲ませろという。
熊さんがいいよ、という。
次に熊さんが、八つぁんからもらった十文を八つぁんに渡して、
おれにも一杯飲ませろという。
これを続けると、樽酒がいずれなくなる。
経済統計はしかし、それでつじつまが合っている。
収支と支出の釣り合いは、みごとにとれているからである。
自然と経済の関係は、これなのである。
(途中略)
環境を問題にする人たちは、樽酒の量を問題にしている。
だから「自然が失われる」という。
※参考文献「いちばん大事なこと」養老孟司著 集英社親書
私のように無看板な者があれこれ書いても説得力は無い
が
もう一つ<経済と環境>について思うこと
経済とは?
奥-chanキムチの白菜は無農薬
隠居したおじさんが開拓した広い広い畑でつくってくれる
(ここからはちょっとの間、日本昔話風に読んで下さい)
ちょいと昔のお話です
おじさんは土建屋の社長さんだったそうなぁ
鈴鹿山系の川の砂防ダムという砂防ダムにはおじさんの会社の名前が書いてある
いっぱい働いて沢山儲かったそうなぁ
ある時元請け会社の息子が「銀行の保証人のお願い」にきた
おじさんは断れなかった
結果
元請けの息子は莫大な借金を残して遠ーい遠ーい外国へ逃げちまったそうな
いっぱい働いて沢山儲かってたお金は銀行が持っていった
結局
おじさんは隠居した
沢山働いて年老いて疲れたんだそうなぁ
おじさんは河の側の小さな家で河川敷を開拓して暮らしてる
日がな一日白菜の虫を捕って
奥-chanは思う
誰かがちょいと儲かった金持ってトンズラしたら無くなっちまう
経済とは所詮そんなもんだ
後に残ったのは
水のない川にまで建設された砂防ダムの苔生した古い看板
と
失われた自然でしかない
もといもといもとい
ホンマ
「笑わしおんなぁ」
義務教育で子供に嘘教えてどおするねん
消費国家が生み出す莫大なゴミの真実をちゃーんと教えんかい
現代の日本人は「自然のハカイダー(破壊だー)」なんだと
ドイツみてみい
小学校からゴミの教育してるやないか
そやからベンツの新車は昔から頑張ってリサイクル部品使ってるんやないのか
「そんなん言うてもあまりに酷くて日本のゴミの真実なんて教えらるかいな」
と
嘆く教育委員会のみなさん
ならばせめて
学校からわざわざ見学に連れていって
「ゴミは綺麗にきちんと処理されている」
なんて
嘘の教育は慎しもう
少なくとも子供達はゴミの現実に危機感をもたなくては
そこから
”リサイクル”や”環境保護”の意識が生まれてくるのだから
お ま け コーナー
リサイクル法が施行されてからこっちに
「熱でほどけるネジが安価で生産できるようになった」
という新聞記事を読んだ
要はリサイクルしやすくなったという事だと理解した
詳細は喪失した
「なんだあ、やればできるんだぁ」
と妙に嬉しかった
子供達が大人になって
どんどんどんどん「熱でほどけるネジ」みたいなものを生み出してくれたらいいなぁー
30年後の息子達の未来の為に
世の中頑張らにゃぁー
お ま け コーナー その2
なにも
八つぁんと熊さんが”ちょいと飲んでご機嫌”にまでとやかく言うつもりはないぞ
八つぁんも熊さんも幸せに生きなきぁーね
でもホラそこの酔っぱらい!
あーあー、そんなに飲んでしもて
だから”飲んべ”はかなん
「もっと飲ませろ」「もっと飲ませろ」
て
酒飲んでご機嫌なんアンタだけやがな
まわりはみーんな迷惑なんやで
そないへべれけになるまで飲まんで宜し!!
酒樽、空になるやないかぁ〜
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