へぼい子を育てたい
小学校からの帰り、道端のウンコを踏んだ経験はないだろうか?
奥-chanは一年と三年と五年と転校生だった。
可哀相な小学校生活は内気で暗いものになった。
授業中 おしゃべりしたり ふざけたりしてくれる友達がいないから
仕方なく黒板と先生を見ていた。
マンション暮らしで遊んでくれる友達も少ないから
宿題と復習をして時間をつぶした。
真面目な分 成績が良かった。
通知表の所見欄に「平均的優等生」と書いてあった。
ひどく落ち込んだ。
そんな時に道端のウンコを踏んだ。
恥ずかしくて死んでしまいたくなった。
小学校五年生の話だ。
それなりの歳になってから意に反してオネショをしてしまった経験はないだろうか?
奥-chanにとっては特別な夜だった。
久しぶりに優しい優しい叔父が遊びに来た。
お土産のアイスクリームも虫歯を気にせず食べた。
嬉しくて嬉しくてポカポカと幸せに眠った。
ところが夜中に寒くて目が覚めた。
布団とパジャマが濡れていた。
朝までかかって足元の電気あんかでコソコソと証拠隠滅を図った。
白いシーツにも花柄のパジャマにも干からびた黄色い大きなシミが残った。
ひどくビクビクした。
恥ずかしくて家出してしまいたくなった。
小学校一年の時の話だ。
参加するくらいなら死んだ方がましだと思った経験はないだろうか?
運動会はどの競技にも選抜のメンバーにふりあてられた。
勝たねばならないからだ。
なのにクラス対抗リレーだけは全員参加。
参加することに意義があるからだ。
奥-chanは恐ろしく走るのが遅い。
体操座りの長い列に並ばされるだけで心臓が張り裂けそうになった。
自分の番が近づくにつれて悲しみに目が潤んだ。
一生懸命走った。
案の定 何人にも追い越された。
でも本当に辛かったのは追い越された結果ではなかった。
「走らなければならない明日の私」
死んでしまいたくなるのは決まって運動会前日の晩だった。
小学校の間ずっと悩み続けた。
ぬくぬくと楽しそうに遊でいる我が息子達を見ていると様々な出来事を思い出す。
彼らは決して死んでしまいたくなったりしないように見える。
なにせ彼らは
「へぼー!」あるいは「へっぼー!」
と
言われる事を勲章だと思って育った。
Eiji-chan曰く「ヘボいことはいいこと」なんだそうだ。
「へぼー!」あるいは「へっぼー!」とは???
ヘボ+接尾語い=形容詞的我が家の造語
へぼ(平凡の略か)@わざのまずいこと。また、その人。へた。
A果物などのできの悪いもの。(広辞苑)
※派生して"かっこ悪い"ことや"失敗して恥かいた"ことなどにも有効
たとえばチビッコ息子がウンコを踏んで帰って来る。
そんな時彼は「どうだ、ヘボいだろう」とウンコの靴底を親の鼻先に突きつけて威張る。
あるいは「僕、走るの遅いから運動会ではヘボいで」と上の息子が言う。
するとEiji-chanが「親は二人とも死ぬほど遅かった。さすがや」と褒める?!
Eiji-chanが言った「ヘボい子を育てよう」と
Eiji-chanは言う「恥をかくことを恐れない子が育つ」
おかげで我が家の息子どもときたら
デカいオナラは「ヘボかった??」
転んで膝小僧すりむいて「ヘボー」
「たまには泣かんと体に悪い」と泣き泣き攻撃「ヘボいヘボい」
オネショしたから布団が干せるぞ「超ヘッボー」
極めつけは
縁側から放尿して「ヘボいだろう」と客に自慢
etc.etc.etc.…
ホンマ
(奥-chan半ば呆れて・・・)
「笑わしおんなぁ」
なんぼなんでもやりすぎちゃうか?!
と
思っていたら
案の定 近頃の彼らは
「な〜んも分らんボケのはな〜♪」(じゃりン子チエのビデオから覚えた)
「わしには分らん・阿呆じゃけん」(M!1グランプリ2006のDVDから覚えた)
「土山のアホボンで〜す」(知り合いのおじさんに教えて貰った)
お前らお笑い芸人か?!状態
でも
彼らの辞書には"自殺"の文字は無いだろう。
なら
「生きること」が本来の目的≒まぁ、良しとするか・・・
トホホ・・・
お ま け コーナー
この冬休み
友達一家がグアム旅行で暖かい海に出掛けた
「いいなぁ〜僕も泳ぎたい」と上の息子
他者と比較するという社会性は欠落してるのかしら・・・??と思われる彼としては珍しい発言
もしかして“泳ぎたい”がキーポイント
行ってきました
ちと熱めだったけど 真冬に川で泳いできました
チナミニ 只
辺りが暗くなって夜空の星を仰ぎ見ながらの時間がご機嫌でした
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