澱んだコップの水




“夫婦50歳割引”とやらのお蔭で


(夫婦のどちらかあるいは二人ともが50歳以上なら二人とも千円の割引料金で映画が見れる)


近頃Eiji-chanと二人でポコンと映画を見に出掛けることがある




アンドリュー・ディヴィス監督の「守護神」を観た


ケビンコスナー演ずるは優秀な遭難者救助隊員


しかし


事故・苦悩・教官に抜擢・逸材の生徒・トラウマ→つづく→つづく→




ファーストシーンに近い場面


荒海で波にもまれる熟年夫婦を救助しようと懸命なケビンコスナー隊員


ヘリコプターから遭難者を引き上げるためのゴンドラが嵐で舞う


有能なケビンコスナー隊員は力尽きようとする遭難妻をなんとかゴンドラまで泳ぎ連れる


如何せんゴンドラはコンパクトで一人分の大きさしかない


懸命に遭難妻をゴンドラに載せようと荒波強風と奮闘するケビンコスナー


今一歩のところ




邪魔が入る


ナント


自分が助かりたい遭難夫だ


我が妻であるはずの女をゴンドラから引き剥がそうとする遭難夫


生と死の狭間で浮き彫りになる人間の本性・・・




映画解説ではないのでここでおしまい。


続きは映画館またはDVDでどうぞ。


(チナミニ遭難夫くんは助けられたヘリコプターの中で妻の無事を心から喜んでいた)


(ついでに元気を取り戻しつつある妻は夫を突き放しながら救急車に乗り込んでいた)




映画館からの帰りEiji-chanが言った


「人の心は一杯の澱んだコップの水のようなもの」


だから


「子供達はコップの中の水が汚れていることを知らないで大人になってはいけない」




その前に


人の心とはなんぞや???




地球誕生が約四十六億年前・生命の時間は約三十五億年・人類の歴史は800万年(推定)


世界宗教や「知」の発生からは約二五〇〇年


(<なぜ勉強させるのか>諏訪哲二著に書いてあった・本の主題とはあまり関係のない所に)


なら


人の心の歴史は浅いみたい・・・


::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::


生命学から見ると、生命とは遺伝子の複製を最優先の目的としてあらわれたもの(途中略)


生命の活動はすべてはこの目的に奉仕するため(以下略)


(<心の起源>木下清一郎著に書いてあった・本の主題を導き出すアンチテーゼの中の一文として)


なら


人の心は生物学的には持って生まれたものじゃないらしい・・・




モトイ


人の心とはなんぞや???


「わしには分らん・阿呆じゃけん」


(M!1グランプリ2006のDVDから覚えた子供達に教えて貰ったセリフ)


だけど


少なくとも遭難夫婦になった時にゴンドラから夫を蹴落とす妻にはなりたくない


「何故だろう・・・????」


自問してみる


「人として…???」


うんにゃ、そんな綺麗ごとでは済まされない


多分・・・


後になって夫を蹴落としたことを悔やむ自分が見えるような気がするから


その後悔は幸せを見失わせるであろうから


つまり


きっと後悔する


もう幸せにはなれない


etc.etc.etc.…




Eiji-chanの澱んだコップの水のお話しに戻ろう


人間は水なしには生きられない


コップを揺らさないように揺らさないように戒律を厳しく守る


そうすると滓は底にたまる


そうやって上澄みの清水を飲んで生きることは可能だ




思っていたら遭難夫婦に陥ったりするのが人生という厄介なものなのだ


だから


「ワテは澱んだコップの水だんねん」と自覚する必要があるらしい




さっさとその汚い水を捨てて新しい清い水を汲まねばならない




所詮800万年の歴史しか持たな人


言葉を手に入れたことで弱肉強食原理だけでは幸せになれない動物


ホンマ


「笑わしおんなぁ」


子供達に“幸せな人生を”と願うことには


「ワテは澱んだコップの水だんねん」と自覚させる必要があるなんて・・・


あぁ、だから子育ては難しい


ハハッァ、


とりあえず奥-chanは飯炊きババアに専念して他はEiji-chanにまる投げすることにしよう




なんともまとまりのない文章ですが


*如何せん分りづらい文章になったので続編として「悪の原体験」を近々書きますのでお許しをぉぉー



お ま け コーナー


ボロ家からお店まで軽トラで出勤途中


Eiji-chan「あれっ、ガソリンほとんど空だよ。入れないと」


奥-chan「二日ほど前に満タンにしましたがな???」


杷Cそういえば


奥-chan「昨夜不審なアイドリング音が・・・」


Eiji-chan「それっ、ガソリン泥棒やぁ。やられた!」


とりあえずガソリンスタンドへ。


GSガール「油タンクの蓋がありませんよ。揺れるとこぼれるから満タンはチョット・・・」


Eiji-chan「フタ無い?!千円だけ入れて。ガス欠したら帰れないから」


ところが


給油開始と同時にGS床にガソリンがジャー!!


ナント


油ホース切り裂きジャック状態




給油どころではなかったのでした


知らぬが仏・知らずにノコノコ運転してました


それにしても


近頃のガソリン泥棒はいけませんよ


昔はコソ泥はコソ泥なりのマナーがありましたよ


盗るならガソリンだけにしとかないと


引火でもしたら運転手は死んでしまうかもしれないじゃないですか


命まで盗ったら罪が重すぎるでしょ


そんな奴が戦争になったら捕虜虐待するねん


映画“ダンスウイズウルブス”のシーンにありました


毛皮だけ剥かされて放置された沢山の水牛の死体


「白人のしわざだな」と呟くインディアン


(古くて申し訳ない・一応ケビンコスナーつながりです)


やっぱ教育が悪いな


当分スローな子育て実践論書くどー!





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