kazさんからのメール




セカンドオピニオン、医者を疑ってかかる心構え


(自分で病気を勉強する)の重要性を痛感いたしました。


しかしながら、あいのさんも書かれている様に、


自分が生まれて初めて大きな病気になった時に


上記の事を考えるのは不可能に近い事です。


そんな余裕は私にも家族にもありませんでした。


最初に下垂体腺腫の治療方針を聞いた時の医者の口ぶりから、


手術をして放射線をあてれば治る(再発はない)ものだと思っていました。


(私達が勝手に、そう解釈しただけなのかもしれませんが…)


でも、この病気に「完治」はありません。一生、保険には入れません。


医者からホルモン補充の話も聞きましたが、


ステロイドの薬に限定した説明と、その副作用は聞いていませんでした。


医者にすれば、


「必要なんだから副作用があっても飲まなければ仕方がない」的な


考えなんでしょうが、そこら辺の説明もあってもよかったんでは、と思います。


結局飲むにしても、飲む飲まないは患者本人が決める事でなければなりません。




医者というのは、様々な状況下での患者の気持を配慮してこそ、


「患者のための治療」ができるんだろうと思います。


患者の不安な気持、患者の欲する情報、患者の今後の生活等、


それらを考えて治療にあたって欲しいものです。




上記は頂戴したメールより掲載させて頂きました。




再発はないと思ったこと


私達が勝手に、そう解釈しただけなのかもしれませんがと思ったこと


ステロイドの副作用を聞かなかったこと


貴方に何の非があるでしょう


貴方には何の非もありません


貴方が思い違いをしたことの全ての非は医者にあります


貴方が思い違いをするような説明しかなされなかったのですから




患者は病気に関して知識の素人なのが当たり前であって


医者はプロフェッショナルなのです


医者は治療に関して詳細に説明する義務があり


詳細に説明がなされず


貴方が思い違いしたことは


医者が説明の義務を怠った何よりの証しです


説明の義務を怠るという行為は


医者においては説明義務違反という裁かれるに値する罪の一つなのです






お節介ながらも3回目5回目の手術に苦しんでいる患者さんのことを


京大付属病院脳神経外科の橋本教授に相談したとき


「腫瘍が残っているのなら私にはまだその患者さんを救うことができます」


とおっしゃったその言葉と


貴方には何の非もなかったと断言することを


メールを送って下さった謝意に代えさせて下さい。