家族って ◎ンだぁ?!



子供の頃不安に思っていたことがある。


愚痴や悪口・泣き言と涙、


こういった類いのものの行き場だ。


正直で感受性の強いお子ちゃまであればあるほど、


その類いのものが溜まりやすいような気がする。


決して、


奥-chanが正直で感受性の強いお子ちゃまだったとは云わない。


けど、


愚痴、悪口、泣き言、涙ナンカが体の何処かで溢れてしまいそうな小学生だった。


何故って、


そんなようなもの、表にだしてはいけないような気がしていたから。


そんなようなもの、心で思うだけでもいけないような気がして罪悪感さえ感じていたから。


だから、


溜めこむだけ溜め込んで溢れてしまいそうで不安だった。


もしかしたら、


生真面目で厄介な性格のお子ちゃまだったのかもしれない・・・。




思い起こせば小学校の道徳の授業が悪かった。


教師が支離滅裂だった。


「差別は決して許してはならない」と教えた。


そうやっておいて、


「差別と区別は違う」と男子・女子でやたらクラスを分団していた。


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すし詰めの体育館で「裸足のゲン」を鑑賞させられた。


でも、


どうして原爆が落ちたの??という質問には答えなかった。


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半裸状態の捕虜がガス室送りにされる怖い映画も見せられた。


けれど、


何の前触れも後の説明もなかった。


荒縄一つでおしくらまんじゅうのような集団が動かされる恐怖だけが記憶に残った。


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今ほどメディアも発達していない。


情報不足で訳がわからない。


差別のある現実など無いような顔の大人ばかり。


教師の教えることは正しいと信じた。


教育にとって都合の良い清く正しく美しい世の中。


昭和40年代後半。


部落地図なのものが平然と出回っていたような時代。




思い起こせば家庭でのしつけが悪かった。


母親がいかんかった。


母親がああしなさいこうしなさいと正論を機関銃のように連射してくる。


そうやっておいて、


母親自身は隠れたところで矛盾だらけの人生を生きていた。


高校三年の春休みにはっきりとその現実を認識するまで、


母親のそういった言動に振り回され続けた。




44歳にもなってお恥ずかしい話だか、


最近になってやっとホッ?!としたことがある。




人間、


弱音も弱みも、


少々意地悪なところや矛盾も、


あったってエエンデないかえ!!


なら、


愚痴や悪口・泣き言と涙、こういった類いのものを吐き出すことは、


ちっとも恥ずかしいことじゃない。


たいそう罪の意識などいらないんじゃないだろか?!




愚痴や悪口・泣き言と涙、こういった類いのものの行き場だ。




家族


これが一番安全安心な場所だ。




族とは??


はたと矢とを合わせた字。はたの下に矢を集めておいたようす。


「同じものを集めてまとめる」という意味がある。(途中略)


意味・みうち。なかま。おなじ種類。


(例解学習漢字辞典★ドラえもん版★に書いてある)




家族=家+みうち


家族=家+なかま


家族=家+おなじ種類


なら


愚痴や悪口・泣き言と涙、こういった類いのものの行き場に


ビッタリ!




だけど、


家族にめぐまれないと、何処かで溢れてしまいそうな小学生になる。


運良く


「おれは子どもたちのたん壺かー(ちょっと古いが)」


(聴こえてますか小さな悲鳴・吉野啓一著に書いてあった)




思ってくれるような担任の先生ならラッキーなのだが・・・



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