離乳食のすすめ




チビッコ息子が月齢六ヶ月の頃


奥-chanは脳下垂体の病気になった


確固たる自覚症状は無い


けど


非常なる倦怠感というのに悩まされた




赤ん坊の離乳食を作るのがとっても面倒




ズボラな母親に成り下がった


言い訳のような現実



結果


チビッコ息子は一度も”離乳食なるもの”を食わずして大きくなった




思い起こせば小学校三年生ぐらいだったか???


奥-chanは初めて”包丁なるもの”を握った


日頃からきれい好きが祟って料理をすると


「掃除か料理かどっちがしたいねん」状態に陥る奥-chanの母が散らかる事もかまわず


”何か切るものない攻撃”を繰り返す我が子に包丁使いを教えた


実に辛抱強く熱心に


母親の陰謀か???


奥-chanは中学三年生には家族の夕飯を引き受けていた


やはり母親の陰謀か???


クソッ、


気づいた時には奥-chanは”モシカシテ料理好き”になっちまった



若い頃のストレス解消法は「タマネギのみじん切り」


二十歳の娘が玉ねぎ相手に涙を流してスカッとする


ちっとも格好良くない


おぉ、そういえば奥-chanの親父は”お涙頂戴”が滅法好きだ


一人 映画館に出掛けては感涙する というのが若い頃からの親父の趣味だ


「面白かった?」と感想を求める娘に


「良かった、泣けた」とか「今回は泣けなかった、つまらん」とか言っていた



遺伝的レベルから察するに「涙してスカッとする」にストレス解消の義があったのか??


そう言えば近頃「タマネギのみじん切り」はフードプロセッサーにお任せしている




脳下垂体の病気は治った


けど


ズボラな母親に成り下がった後遺症も手伝って


結局


気づいた時には奥-chanは”モシカシテ手抜き料理大好き”になっちまった






対照的なのが二つ違いの上の息子


月齢六ヶ月から一歳半過ぎまで奥-chanはすこぶる元気な母親


ひなたぼっことお散歩は育児書に従ってほぼ毎日かかさず


腹ぺこ息子は”離乳食なるもの”を沢山食べてとっても大きく育った


ただし


育児書に載っている 離乳食 とは ちょっとチャウチャウ(駄洒落みたいだけど)




”離乳食なるもの”とは?




[作り方]


@とりあえずEIJI-chan&奥-chanの食事の全ての材料を少しずつ取り分ける


A全ての材料をみじん切りにする


(おぉっ、やっぱり奥-chanはみじん切りが好きなのかぁ〜??)


B鍋に A+ごはんあるいはパン+水 を入れて火にかける


Cすり鉢に取り分けてすりこぎで離乳期の段階に応じてすりつぶす


(奥-chanは離乳食用のすり鉢型お椀と専用小さなすりこぎを使用してました・洗い物がラクチン)


DEIJI-chanが子供を膝に乗せて実に根気よく一匙ずつ丁寧にしっかり食べさせる




分かりにくいので実践例


[例えば親の夕食・麻婆豆腐+青梗菜の塩炒め+スライスタマネギの中華サラダ+めし]


麻婆豆腐の材料=豚ミンチ、豆腐、ネギ、ショウガ、ニンニク、赤唐辛子


青梗菜の塩炒めの材料=青梗菜


スライスタマネギの中華サラダの材料=タマネギ、ゴマ


めし=炊き立ての白いごはん


@上記材料の中でショウガ、ニンニク、赤唐辛子等「子供に不向きかな?」以外の材料


豚ミンチ、豆腐、ネギ、青梗菜、タマネギ、ゴマ、ごはん


の中からみじん切りの必要なものを選んで


この場合なら、ネギ、青梗菜の柔らかそうな部分、タマネギの少量 をみじん切りにする


A鍋に @+その他の材料で子供でも食べられそうなもの全て


この場合なら、豚ミンチ少量+豆腐少量+ゴマ+ごはん少量


+


ひたひたの水 を入れて火にかける


(ひたひたの水=材料がかぶるくらいの量の水 のこと)


B沸騰したら弱火にして材料が柔らかくなるまで煮る


CBをすり鉢ですりつぶす


(煮加減は離乳期の時期に合わせて柔らかさを調整)


(すりつぶし加減も離乳期の時期に合わせて調整)


D親が根気よく食べさせるあるいは子供が食べることに親が根気よく付き合うべし



実践例その2


[例えば親の朝食・目玉焼き+トースト+コーヒー]


目玉焼きの材料=たまご、塩、コショー


トースト=食パン、バター、メープルシロップ


コーヒー=コーヒー、ミルク


@鍋に


目玉焼きの黄身だけチョット失敬


+


ちぎったパン少量+バターちびっと+メープルシロップ数滴


+


ミルク少量


+


水 を入れて火にかける


A材料が柔らかくなるまで煮て、すり鉢ですりつぶす


B親が根気よく食べさせるあるいは子供が食べることに親が根気よく付き合う



実践例その3


[例えば親の昼食・カボチャのみそ汁+焼き塩鮭+焼き海苔+めし]


カボチャのみそ汁の材料=カボチャ、煮干し出し、味噌


焼き塩鮭の材料=塩鮭


焼き海苔=焼き海苔


めし=炊き立ての白いごはん


@鍋に


カボチャ少量のみじん切り+煮干しだし少量+味噌少量


+


焼き塩鮭ちびっと


+


ちぎった焼き海苔少量+ごはん少量


+


水 を入れて火にかける


A材料が柔らかくなるまで煮て、すり鉢ですりつぶす


B親が根気よく食べさせるあるいは子供が食べることに親が根気よく付き合う




実践例その4


[例えば親の夕食・トマトスソースのパスタ+フランスパン+ワイン]


トマトソーススパの材料=ホールトマト缶、バジル、ニンニク、赤唐辛子、スパゲッティー、オリーブオイル


フランスパン=パン


ワイン=ワイン


@鍋に


ホールトマトちびっと+バジル少量+スパゲッティー少量+オリーブオイル数滴


+


フランスパン少量


+


水 を入れて火にかける


A材料が柔らかくなるまで煮て、すり鉢ですりつぶす


B親が根気よく食べさせるあるいは子供が食べることに親が根気よく付き合う




きりがないので止めるけど要はなんでも煮て炊いてすりつぶすだけ


調味料の類もほとんど使わない


メチャメチャお気楽な離乳食生活


それにしても


な〜んか我が家はエエモン食ってないんでないかい?!


オヤッ、


奥-chanは始めから”モシカシテ手抜き料理大好き”だったのかな???




しかし


おもいっきりの手抜き離乳食で大きくなったにもかかわらず


上の息子はただいま小学二年生で味覚も確かな健康食大好きな子供に育ってる


おやつに納豆、焼き海苔玄米サンドイッチが好物


ジュースよりもお茶を好み


スナック菓子より茹でただけのジャガイモの方が好き


誕生日のリクエストは”鰻丼”か”イクラ丼”


(市販のイクラの醤油付けは食べず、新鮮な腹子を自宅で薄味の醤油付けにしたもの)




それに引き替え


”離乳食なるもの”を一度も食わずして大きくなったチビッコ息子は


トホホッ、


ジュースとお菓子で生きてます



好き嫌いが激しく、体に良い食べ物はことごとく拒否


納豆嫌い、豆腐食わない、牛乳も保育園だけ、野菜も食べす嫌いの嵐・嵐・嵐


ジュースジュースでEIJI-chanを口説いてはコンビニでお菓子の買い食い


誕生日のリクエストは決まって”ホットドック”


(添加物一杯ウインナーをパンにはさんでケチャップとマスタードをたっぷりかけたもの)




ホンマ


「笑わしおんなぁ」


我が子でモルモット実験だなんて




実験内容


「離乳食を与えた場合」 対 「離乳食を与えなかった場合」


結果歴然


「離乳食を与えた場合」は なんでも食べる元気な子


「離乳食を与えなかった場合」は なんにも食べないスグぐずる眠たがりの子



かくして


奥-chanの離乳食に関する後悔は日々増していくのだった


お母さんのみなさん


思いっきり手抜き離乳食でかまいません


是非お子さんには”離乳食なるもの”を作ったげて下さい





奥-chan「チビッコ息子よ、ごめんなさい」




お ま け コーナー


お出掛けや風邪ひいたりで上の息子に”離乳食なるもの”を作れなかった時


市販の瓶の離乳食にも結構お世話になりました




コンビニの無糖ヨーグルトパックは本当よく利用しました


(付いてる粉糖は入れないでそのまんま与える)


オッパイの味に近いのか喜んで良く食べてくれました

 

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