第三章 詐欺師を見破る方法 詐欺師に関して細かい事を並べ立てたらきりがない。 ところが詐欺師を見破るには第二章に書いた七つの法則で事足りる。 そこで早速詐欺師を見破る方法を説明することにしよう。 やり方は至ってシンプル。 詐欺師の七つの法則に照らし合わせてみる。 全ての法則に当てはまったら、ソイツは間違いなく詐欺師だ。 もしも詐欺師か詐欺行為かで迷ったり、土壇場が見えなかったりする時は、 「利益が何処にいくか?」と単純に問いかけてみてくれ。 その利益が金でその金がソイツに転がり込むようだったら、ソイツは間違いなく詐欺師だぜ。 その利益が金以外の目的だったり、ソイツとその利益が直接関係なかったりする時は、ソイツは詐欺師じゃーない。 では、七つの法則から逆算して詐欺師に引っかからずに人生を送るためにまとめよう。 第一の法則<嘘八百は並べない> 詐欺師は世の中を「のし上がる者」だ。 広辞苑岩波書店新村出編第三版によると「のし上がる」とは、 @のさばって物の上に上がる。(以下略) A他人(競争相手)をおさえて、地位を急に進ませること。身代(しんだい)を大きくする。 Bなしとげる。 と書いてある。 ちょっと考えてみてくれ。 「のし上がる」には何が必要か? 答え 「反動」 固い地面で飛び上がったってたかがしれてる。 けど、跳ね板でジャンプしたら高く飛べる。 跳ね板の原理は踏み込んでダウンした力を利用して高く飛ぶ。 人間だって同じ原理なんだな。 マイナスの力をバネにのし上がるんだ。 家が貧乏だったとか、体が貧弱でコンプレックスだったとか、行きたくても学校に行けなかったとか、いろいろ。 勘違いしないでくれ。 「のし上がってきた奴」が悪い奴だなんて言ってない。 「のし上がる者」はすごい奴で、素晴らしい。 順風満帆に平和で幸せに大人になった人間「始めから一流」はのし上がらない。 のし上がる必要もない。 始めから一流で今も一流だ。 ソイツが「のし上がってきた奴」なのに「始めから一流」だと言ったら要注意だ。 「利益が何処にいくか?」と単純に問いかけてみてくれ。 疑わしい時は、ソイツの話をあらゆる角度から検討しよう。 貴方にも嘘八百ではない詐欺師の為の詐欺師の嘘が見えてくる。 第二の法則 言い訳が百ほどある 新聞をみてくれ。 詐欺師はことごとく「やってない」という言い訳を百ほど並べたてている。 弁舌巧みに言い訳を百ほど並べられる輩がいたら、ソイツは要注意だ。。 「利益が何処にいくか?」 と単純に問いかけてみてくれ。 疑わしい時は、ソイツの話をあらゆる角度から検討しよう。
第三の法則 出たとこ勝負でいざ いざという時の詐欺師は行き当たりばったりだ。 詐欺師を見破るならこの時が勝負だぜ。 第四の法則 土壇場に弱い 詐欺師の土壇場における特徴的行動に合致するかがキーポイント。 ただし詐欺師を詐欺する黒詐欺だけは例外だ。 黒詐欺はもともと悪党に類似している。 黒詐欺の土壇場における特徴的行動は悪党に似ていて、男女平等、差違が無い。 「その詐欺師のオバハン、女やと思ったらオッサンやってんでー!」 と言う大阪弁のオッサンの悩みはこの際貴方が解決することを期待して先に進もう。 第五の法則 カリスマ性がある 決して肩書きに騙されるな ! 大切な話を忘れるところだったぜ。 カリスマ性の強い詐欺師は獲物以外には利益をもたらす場合があるぞ。 詐欺師のおかげで良い結果になったナンテいう者があらわれたりする。 要は詐欺師のおかげで金が儲かったナンテいう話。 ただし獲物じゃないなら付き合ってても大丈夫、とたかをくくってるとそのうちきっと痛い目にあう。 詐欺師は土壇場に追い込まれた時が怖いんだ。 さっきまでの部下も仲間も味方も相棒までも切り捨てる。 詐欺師が人間界弱肉強食原理に当てはまるのに悠長にたかをくくってる場合じゃないぜ。 第六の法則 先に絵を描く 先回りして聞かれもしない問いに解答するような奴には注意してくれ。 詐欺師ってのは始めから計画的なもんなんだ。 幸せになろうと結婚したけど、たまたま相性が悪くて泥沼離婚。 で慰謝料をぼったくられた、というのとは種類が違う。、 「慰謝料ぼったくったろ」 「こいつを食い潰したろ」 と始めから計画的なのが詐欺師だ。 「まだまだいける」 なんて稼ぎがよかったら慰謝料ぐらいで泥沼離婚もしてもらえねぇー。 第七の法則 悪の片鱗をひけらかす ここが「詐欺師を暴く」醍醐味だぜ。 さぁ、是非貴方も五感と直感を総動員して悪の片鱗をかぎ分けてくれ。 さて貴方の周りにはいったい何人の詐欺師が生息しているかな? ボヤボヤしないでさっさと逃げだせ。 痛い目にあうぞ。 「そんなこと言われたって…」 と状況がすこぶる困難な貴方でもトットと逃げ出す事をお勧めする。 幸せをめざすというのはたやすいことではないのだから。 もう一度繰り返す。 やり方は至ってシンプルだ。 詐欺師七つの法則に照らし合わせてみるんだ。 一つでもあてはまらない法則がある奴は詐欺師じゃぁ〜ない。 「利益が何処にいくか?」と問いかけてみよう。 その利益は奴以外のものだったり、その利益は金以外だったりするだろう。 詐欺師の七つの法則に照らし合わせて、全ての法則にあてはまったら、ソイツは間違いなく詐欺師だぜ。 「利益が何処にいくか?」と単純に問いかけてみてくれ。 その利益は金で、その金は間違いなくソイツに転がり込む。 以上が私が失われた青春の代償に得たものだ。 長くなっちまったな。
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