脳下垂体腫瘍で手術する患者のみなさんへ 脳下垂体は硬い硬い頭蓋骨に守られた頭の中心に位置し 尚かつ、硬い硬い骨でわざわざ脳下垂体のためだけの部屋が設けられていて その上、硬膜という外部からの攻撃に耐えうることのできる硬い硬い膜に覆われている 直径8oほどの小さな球状の脳で、ホルモンの司令塔を担っています 人間の体における厳重に守られたコンピューターの中枢なのです 医学的見地からではなく、ごく自然にその形状だけを考えても 人が生きていく上で如何に重要であるのかを伺い知ることができます ハーディーの手術と呼ばれる負担が少ないと言われている経鼻的手術であっても 「脳腫瘍の手術」の重圧による極度のストレスを 予想以上に患者とその家族は強いられることになります まして、切りたがりのヤブ医者に巡り会ったりすれば 腫瘍が取りきれない 視野を失う 再々の手術(場合によっては負担の重い開頭術) など、苦痛から解放されない未来が待ち受けています 恐ろしいことにホルモンのバランスに異常をきたすので 「生きていくのが精一杯」の現状に陥ります 元気で健康な者のような戦う気力をそがれてしまいます それは下垂体がストレスホルモンをも司っている為に起こる症状の一つなのですが 本人は下垂体が冒されるので認識する事ができません 悪徳医者の思うつぼで再手術や投薬という悪循環が繰り返され 悪魔の呪縛から逃れる手だてを見いだせなくなります 思いやりと良識のあるお医者様においては 日常生活が困難だと判断される症状以外の腫瘍 すなわち「偶然発見された腫瘍」においては 手術の必要が無いとの見解もあります 今一度立ち止まって「その手術の益が患者のためであるのか?」 を真に考えてみる必要があります どうぞ人為的な病の危険に誰しもさらされているのだと認識して下さい そして適切な治療や手術の判断を医者任せにせず自分自身も勉強理解して下さい これは下垂体腫瘍摘出術を現実に経験した私からのささやかなメッセージです |