詐欺師と詐欺行為の違い


「私の人生は間違っていた」
などという詐欺師は絶対にいない。
 詐欺とは人を騙す行為で、詐欺師は人生でその行為を常習的繰り返すことになる。
 詐欺師は我が人生を悔い改めたりしないものなのだ。
 あたり前だけど詐欺行為イコール詐欺師ではない。
 学校の勉強じゃあるまいし予習する必要なんか無いんだけど、

詐欺行為と詐欺師の違いついては定義してしっかり押さえとかないと

詐欺師の法則をクリアできない。 

 詐欺師の法則のための基礎学習だと思って取り組んで欲しい。

 では、大嫌いな数学の公式みたいだけど、

「詐欺行為>詐欺師」
 もしくは、
「詐欺行為≧詐欺師」

正解だぜ。

 詐欺行為とは?
 反省もするし後悔もできる。
 罪の意識もあるし、罰を受ける確立も高い。 
「追い込まれてつい詐欺してしまった」
なんてのもザラにある。
 聞いてみると、「やむを得ず」と言い訳が一つしかない。
 金に困ってなんて金が目的みたいだが、

その実、家族を養うためとか会社を救うためとか、本来の目的が別にあったりする。
 と書くと詐欺行為には情状酌量の余地がありそうだ。
 けど、詐欺というのがそもそも人を騙すことなんだから、騙された人間は腹立たしいに決まってんだろ。
『騙すより騙されるほうがいい』
なんて己を慰めながら、諦めたり嘆いたりしてるのに、第三者が情状酌量とか言って甘やかすなよな。
 大なり小なり詐欺行為は憎まれる行為であることだけは断言しておく。

 話が横道にそれちまったぜ。
 軌道修正しよう。
 ではもう一度、大嫌いな数学の公式みたいな

「詐欺行為>詐欺師」
 もしくは、
「詐欺行為≧詐欺師」
について補足しよう。

 詐欺師の場合は?
 詐欺師は悔い改めることをしない。
 罪の意識もないし、罰をうけてもちっとも懲りない。
 詐欺師は、

獲物を取り逃がしたり、

正体がバレたり、

夢に描いたほど利益がもたらされなかったり、

しくじって逮捕されたりした時に反省する。
「今度はしくじらないぞ」
という類いのとても向学心の強ぉーい反省である。
 つまり更なる詐欺行為のための勉強の一環としての反省でしかない。
 後悔もしかり。
「ああすればよかった」
「こうすればよかった」
と次の詐欺行為のステップとなるべき向学心の強ぉーい後悔である。
 決して人生を悔い改めるための後悔ではない。
「やむを得ず追い込まれる」事なくして詐欺行為を繰り返すのはあたり前なんだ。
『やむにやまれぬ』ついつい詐欺して言い訳を並べ立てる。
 詐欺師とは格なる者だ。

 詐欺師が金目的以外の偽善的目的を並べたところで、

その実ちゃんと詐欺師の鉄則に従って本来の目的である

「利益イコール金」

を見失ったりはしていないものなんだ。

 では詐欺行為と詐欺師の違いを明確にしておこう。

 詐欺行為には終わりがあるが、詐欺師には「THE END」の文字が無い。
 エンドレスだ。


 折角だから詐欺行為と詐欺師の見分け方も教えよう。
「利益が何処にいくか?」
 まぁこの問いかけの答えについては一言で言い尽くせるものじゃないから、
「詐欺師を見破る方法」
の第3章で詳しく解説することにしよう。